恒例となりました感謝の集いが、皆様のお陰を持ちまして盛大に実施できました。今回の講演では、今年になってから朝来市内でも悪質商法による高齢者の方の被害が相次いで発生したことから、高齢者を狙う悪質商法の手口とその対処法を学んでいたきました。講師には朝来市消費生活センターの消費生活相談員の田中洋子様をお招きし、「悪質商法にだまされないために! 私は大丈夫が一番あぶない!」と題して講演をしていただきました。
悪質商法には屋根や床下のリフォームに係る点検商法、健康食品を販売する健康商法、振り込め詐欺などがあり、その対策として、「うまい話はまず疑う。貯金や家族などプライバシーは明かさない。キッパリ断る。契約までに家族に相談する。」そして必ず消費生活センターにご相談くださいと講演を締めくくられました。
また、市内5施設の特別養護老人ホーム各施設長が、それぞれ悪質商社の社員や被害者となった高齢者の役を担って、実際にあった被害の事例を寸劇で発表しました。ご来場の約220名の皆様は、普段は見られない各施設長の変装や演技力に感心したり、笑ったりで、和やかな雰囲気の中で悪質商法の内容や撃退法を学んでいただきました。

オープニングのアトラクションでは、日中文化芸術交流活動で活躍されている中国出身の李亜輝(りあき)氏の奏でる中国民族楽器「二胡」のやさしい音色と、国内外でコンサート活動を行っておられる神戸市の久保比呂詩氏が奏でる激しくも切ない「津軽三味線」のジョイントコンサートを楽しんでいただきました。
参加された皆さんのアンケート結果では、二胡の素晴らしい音色をはじめて聴いた、二胡と三味線の二重奏がとてもよかったなどの感想がよせられ好評でした。

講演会や音楽を楽しんでいただいた後は、各施設の栄養士による地元の野菜をふんだんに使用した「豚汁」を召し上がっていただきました。